種別
史跡(市指定)
指定年月日
平成13年3月6日
所在地
二本松市西新殿字宮ノ下409
所有者
安齋 利惠
概要
鎌倉時代に卒塔婆の一種として発生した供養塔で、2基並び立てられている。右側は高さ約230センチメートル、最大幅67センチメートル、左側は高さ約220センチメートル、最大幅56センチメートルで、いずれも花崗岩の自然石である。右側の供養塔には、碑面中央上部に阿弥陀(キリーク)の種子と、その下に接するように地蔵菩薩(カ)の種子が1字ずつ、さらに下に「往生極楽」の文字が刻まれている。左側の供養塔には、碑面中央上部に大きく大日如来(ア)の種子、その下に「十方世界」「嘉元三年六月五日」「摂取不捨 敬白」の3行が刻まれており、建立年代は嘉元3年(1305)6月5日であることがわかる。市内で確認されている石造塔婆の数は極めて少なく、本市中世期の仏教文化を考える上で貴重である。