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2022年(令和4年)8月30日記者会見

※会見の内容は動画でもご覧いただけます。

会見内容

1.新型コロナウイルス感染症対策について

はじめに、市内の新型コロナウイルス感染症の感染状況についてでありますが、二本松市では8月に入り、人口10万人当たりの1週間新規陽性者数が500人を超える日が続いており、大変厳しい状況となっています。また県内ではお盆明けから一日当たりの最多陽性者数を更新している状況であり、これまで多かった児童施設や学校だけでなく、高齢者施設や医療機関など、あらゆる場面でクラスターが発生している状況です。

このような中で、小中学校や幼稚園、保育所では新学期が始まっておりますので、お子様や保護者の皆様には、家庭内での感染予防対策を再確認し、検温を始めとした体調確認の結果、少しでも症状があれば、学校等をお休みして様子を見るなどの対応をお願いします。

高齢の方や基礎疾患のある方は、自らが感染リスクの高い行動を控えていただくとともに、ご家族の方は、家庭内感染を防ぐため、感染予防対策の再確認と取組をお願いします。

加えて、高齢者施設管理者の方は、施設内での感染を防ぐため、職員の皆さんの体調管理など、引き続き感染防止対策の徹底をお願いします。

市内でもこれまでにないほどの勢いで感染が拡大しており、医療体制への負荷が高まっています。

新規陽性者数が大幅に増えることで、外来・入院の負担が増加するとともに、病院内感染や、医療スタッフが家庭内感染によって出勤できなくなる事例が増え、コロナ医療はもとより一般医療や救急医療の現場の負担が増し、必要な医療が受けられなくなる恐れもあります。

こうした状況において、福島県では福島県医療非常事態宣言を発出し、感染対策を徹底し陽性者数を減らすことによる医療の負荷の軽減と適切な受診等による負荷の軽減に協力を求めています。医療体制を守ることは、私たち自身と大切な方の命と健康を守ることにつながりますので、ご協力をお願いします。

さらに、万が一陽性者となった場合の備えとして、家の中での生活動線の分け方を事前に家族で相談しておくこと、日頃服用しているお薬や常備薬、生活用品や消毒用品、食料などの生活必需品をストックしておいてください。

市民の皆様には、感染拡大を食い止めるため、これまでも基本的対策の徹底にご協力をいただいておりますが、感染予防対策の再確認と取組みを続けるようお願いします。

次に、本市の新型コロナワクチンの接種状況につきましてご説明します。令和4年2月までに2回目接種が終了した対象者への3回目接種券の発送は完了しており、今後対象となる方には随時発送としております。また、4回目接種につきましても、同様に3月までに3回目接種が終了した対象者及び新たに対象となった医療従事者や高齢者施設の従事者など、およそ2万人に対して4回目接種券を発送しております。

今後も対象者に対しての接種券の発送を進めるとともに、安達医師会の協力のもと接種を進めてまいります。なお3回目の接種率につきましては、8月25日現在、国のVRS(ワクチン接種記録システム)上の数値で申し上げますと、12歳以上で2回目の接種を終えた方43,660人に対し、接種者数は37,561人で接種率は86.03%となっております。4回目の接種率につきましては、60歳以上で4回目の接種券を発送した方19,304人に対し、接種者数は10,982人で接種率は56.89%となっております。
接種予約の状況ですが、現在、ワクチンの供給も安定し、希望する方は予約が取れる状況となっております。予約に関しては市予約コールセンターでの電話予約のほかに、各地域保健センター、各支所地域振興課、各地区住民センターで代行予約を受付けていますので、発症・重症化予防の観点からワクチン接種がお済でない方は、速やかな接種をお願いいたします。

 

2.物価高騰対策について

1点目は、農業用肥料価格高騰対策についてでありますが、農業用肥料は、世界的な原料価格の高騰や円安の影響を受け、昨年秋頃から価格の上昇が続いております。

農業は本市の基幹産業であり、本市の宝であります。農業者の営農継続、さらには経営の安定化を図るために、この経営が逼迫した状況を何とか乗り越えていただきたいとの思いから、支援金を交付することといたしました。

支援金は、水稲で10アール当たり1,000円、転作作物・畑作物で10アール当たり3,000円といたしました。

農産物の安定生産に向けて、市内農業者の皆様には引き続き次期作にも取り組んでいただきたいと考えております。

2点目は、畜産飼料価格高騰対策についてであります。肥料同様、ウクライナ情勢や円安の影響を受け、畜産飼料についても価格の高止まりが続いております。

配合飼料の輸入原料5品目(とうもろこし、こうりゃん、大豆油かす、大麦、小麦)に加え、粗飼料、いわゆる牧草においても価格が高騰している状況にあることから、本市独自の支援策として、配合飼料については1トン当たり1,600円、粗飼料については1トン当たり1,300円を支援することといたしました。

本市は、県内でも指折りの畜産地帯であり、畜産農家の皆様には是非とも経営を継続いただきたいと考えております。

3点目は、運輸業等事業継続支援についてですが、市内の運輸業においては、燃料価格の高騰の影響を受け、経営状態が悪化し、多くの事業者が、事業継続の岐路に直面していると訴えております。

運輸業界は、人員輸送や物流において、地域経済と市民の快適な暮らしを支えている重要な産業であることから、事業継続のため、もうひと踏ん張りいただき、この難局を乗り越えて頂きたいという思いから、市として、支援金を交付させていただくことといたしました。

なお、支援金の交付内訳についてでありますが、貸切バス、タクシー及び自動車運転代行が1台当たり1万円で、トラックが1台当たり3万円で計画しております。

 

3.「第66回二本松の菊人形」の開催について

第66回「二本松の菊人形」は、10月8日から11月13日までの37日間、県立霞ヶ城公園で開催することといたしました。

令和2年度と3年度の過去2年間につきましては、「霞ヶ城公園菊花展」として開催いたしましたが、「二本松の菊人形」としての開催は3年ぶりとなります。

今年のメインテーマは、「竹取物語」とし、千年の時を超え、日本のみならず世界で愛され続けている物語を華やかな「和」の美しさを菊人形で表現いたします。

また、「福島県菊花品評大会」、「二本松菊花品評大会」をはじめ、洋菊(マム)を使った「フラワーデザインコンテスト」、「菊のガーデンコーナー」、「動物などの菊飾り(トピアリー)」、「霞ヶ城公園紅葉(もみじ)まつり」の開催など、幅広い年齢層に楽しみと感動を与えられるような魅力ある会場づくりに現在、取り組んでいるところであります。

なお、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策を徹底し、お客様が安心してご来場いただけるよう努めて参ります。

入場料金等につきましては、お配りいたしましたチラシをご覧いただきたいと存じますが、今年は、「二本松の菊人形」と「にほんまつ城報館常設展示室」の両方を見ることができる「特別割引ダブルチケット」を販売することとしており、さらに、菊人形開催期間中、何度でも入場できる、お得な「シーズンパスポート」も販売いたします。

日を追うごとに色づく霞ヶ城公園の紅葉と菊の花が織りなす艶やかなコントラストは必見であり、丹精込めて育て上げた千輪咲をはじめとする自慢の菊花を見ていただければ、二本松の菊の職人たちの思いが、お客様に感動と癒しを与えることでしょう。

皆様、是非「秋の二本松」をご堪能ください。

 

4.市議会令和4年9月定例会の提出事件概要について

市議会9月定例会は、9月6日、火曜日に招集いたしますが、今期定例会への提出事件は、報告が5件、議案は、決算の認定16件、条例制定4件、補正予算8件の合計28件であります。

このうち、主な議案の概要について説明申し上げます。

まず、決算関係でありますが、議案第57号一般会計歳入歳出決算では、市税や地方交付税等が予算額を上回って確保されたこと、さらに経費の節減や市政改革に努めた結果、その収支は、

  • 歳入総額 379億3,042万8千円
  • 歳出総額 354億4,119万2千円
  • 収支差引 24億8,923万6千円

の黒字決算となり、翌年度に繰り越すべき財源を差引いた実質収支額は21億3,283万6千円の黒字となったものであります。

主要な施策の詳細については、別冊の「成果説明書」をご覧いただきたいと存じます。

なお、報告第19号健全化判断比率及び資金不足比率においても示しておりますが、令和3年度の実質公債費比率は8.9パーセント、将来負担比率は45.5パーセントとなり、いずれも財政の早期健全化のための計画を定めなければならないとされる基準を下回っております。

次に、決算以外の議案について説明申し上げます。

議案第73号職員の育児休業等に関する条例の一部改正については、国に準じて本市職員の育児休業の取得回数制限の緩和等に関する措置を講ずるため、所要の改正を行うものであります。

 

次に、補正予算について説明申し上げます。

議案第77号令和4年度一般会計補正予算についてでありますが、今回の予算補正については、前年度繰越金の確定に基づき、健全な財政運営を図るための予算措置を行うとともに、原油価格・物価高騰に係る対策経費及び8月3日の集中豪雨に係る災害復旧経費等について必要な措置を講ずるものであり、現計予算の総額に歳入歳出それぞれ28億2万4千円を追加し、予算総額を332億791万3千円とするものであります。

歳出について、主なものを申し上げますと、

  • 学童保育所開設準備に伴う助成金の増 9,161千円
  • 災害廃棄物処理事業費の増 531,378千円
  • 農業用飼肥料高騰対策事業費に 49,991千円
  • 運輸業等事業継続支援事業費に 32,000千円
  • 学校給食費負担軽減に係る賄材料費の増 8,204千円
  • 農業用施設単独災害復旧事業費の増 113,350千円
  • 土木施設単独災害復旧事業費の増 73,200千円
  • 公共土木施設現年災害復旧事業費に 67,000千円

などであります。

また、令和3年度決算の実質収支の黒字額21億3,283万6千円を受けまして、健全な財政運営を図るための措置として、財政調整基金に6億6,700万円、減債基金に4億円を積み立てることといたしました。

歳入においては、地方交付税等を増額し、臨時財政対策債を減額するとともに、歳出に関連する特定財源について、それぞれ精査のうえ計上いたしました。

以上の結果、歳入における補正合計額は28億2万4千円で、歳出における必要財源の合計額が25億4,816万5千円となり、差し引き2億5,185万9千円の残額が生じましたので、今後の財政需要に係る調整財源として予備費に留保することといたしました。

以上が、提案申し上げる議案の概要であります。

 

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  • 【更新日】2022年8月30日
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