二本松市内において、オオキンケイギクなどの外来植物が目撃されています。
なかにはきれいな花を咲かせる種類もありますが、これらは「特定外来生物」に指定されており、摘み取って持ち帰ったり、自宅や道路上に植えたりすることは法律で禁止されています。
特定外来生物とは
「特定外来生物」とは、日本国内に持ち込まれた外国原産の生物で、生態系や人間の身体及び生命、農林水産業等に特に悪影響を及ぼす恐れがあるとして指定された生物であり、飼育や栽培、生きたままの運搬が禁止されています。
オオキンケイギク
北米原産のキク科多年生草本。草丈は0.3~0.7mほどで、コスモスに似た黄色の花と細長いへら状の葉が特徴である。花期は5~7月頃、結実は6~9月頃。道端や河川敷などによく見られる。
オオハンゴウソウ
北米原産のキク科多年生草本。草丈は0.5~3.0mにも及び、直径6~10cmほどの鮮やかな黄色の花を咲かせる。花期は7~10月頃、結実は8~11月頃。道端や河川敷などによく見られる。
アレチウリ
北米原産のウリ科一年生草本。つる状の茎は生長が非常に速く、長さは数m~10数mにも及び、他の植物や建物などに巻き付いて生長する。出芽は4~10頃まで長期にわたり、秋季に結実する。果実には鋭い棘が生えている。日当たりのいい場所を好み、河川敷や畑地、道ばたによくみられる。
特定外来生物(植物)を見つけたら
特定外来生物(植物)は繁殖力が非常に強く、野放しにすると在来種の生存を脅かす恐れがあります。
これらは、播種や根の飛散防止対策に十分留意したうえで駆除・処分することが可能です。
個人で駆除する場合
(1)根元から株ごと引き抜き、種子や根を落とさないように密閉して枯死させる。
(2)ごみ処理場やごみステーションまで運搬し、「燃やせるごみ」として処分する。
自治会やボランティア団体等で駆除する場合
(1)地域の回覧板や掲示板、各種メディア等を利用して、駆除を行う主体や日時、場所等を事前に公表する。
(2)駆除完了後、種子や根の落下防止措置を適切にとったうえでごみ処理場まで運搬し、処分する。
駆除のポイント
・種子をつける前の花の咲き始めに駆除することが効果的です。
・多年生草本の根は土中に残ると翌年も再生するため、しっかりと除去しましょう。
・一度抜き取った後でも、土中に残っていた種子がまた発芽することがあるため、年に数回駆除を行う必要があります。
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