種別
絵画(市指定)
指定年月日
昭和59年6月26日
所在地
二本松市戸沢字月夜畑90番地
所有者(管理団体)
最勝寺
概要
縦110センチメートル、横180センチメートル、最勝寺観音堂にある洋風絵馬である。長方形の大絵馬で、杉板3枚を張り合わせた面に、墨と胡粉などの顔料を用いて描いてある。絵馬の左側に「慶応二年十一月吉日」(慶応2年・1866)、右側に「釈氏朏松斎」の落款がある。筆者の朏松斎は最勝寺住僧というが、一説によると当寺に長く逗留していた旅の画僧といわれ、伝記は不明である。馬産地の羽山山麓(早馬信仰神)の山中に洋風の絵馬があるのは、庶民信仰と当時絹糸の名産地として横浜の外国商社と取引があった当地にとって極めて意義があり、本県の特色ある洋風絵馬の北限として貴重である。