種別
歴史資料(市指定)
指定年月日
平成14年5月1日
所在地
二本松市木幡字小太郎内122番地(二本松歴史館寄託)
所有者
郷保 純一
概要
著者郷保与吉は、文化8年(1811)7月28日に生れ、農業を営み、明治24年(1891)12月1日に死亡した。本書は、安政4年(1857)に書き著した。わが国の近世は農業を中心とした経済であり、農民は凶作から経営を守るために様々な工夫を重ねた。こうした村々に蓄積された知識や経済を、農業の技術書として書き著したのが農書である。郷保は二本松藩の命を受け、『会津農書』『養蚕秘録』などを参考文献にして、米、麦などの五穀の栽培法、農業の道、農民の心構え等を説き、和歌や挿絵を加え彩色までしたものが『耕作稼穡八景』である。さらに、桑の栽培法から養蚕、機織りまでまとめ、木幡の弁才天が養蚕神であると結論付けしたのが『桑蚕養草』であり、共に貴重な歴史資料である。