市では昨年度から、新たに事業を営もうとする方が、市内の空き店舗や空き家、空き事務所等に入居する際の改修費および賃借料等に対して、その費用の一部を助成する制度を開始しました。
市内にお店が増えることで、まちに賑わいや活気が増え、二本松がさらに元気になっていきます。
今回はその制度を活用しオープンした「ケーキ工房Patisserie MoMo(パティスリーモモ)」をご紹介します。

子どもたちが大きくなっても、忘れられないようなおいしいお菓子を作っていきたいと話すオーナーの釜崎さん。
1月21日にオープンしたばかりの店内は、お菓子の甘い香りに包まれています。

お店の名前の由来をお聞きしたところ、福島といえば「モモ」。
旬になればスーパーでも買える、特別じゃない馴染みのある「モモ」のように、気軽に食べてもらえるケーキ店にしたいという思いを込めて「MoMo」と名付けたのだそうです。
ロゴマークは友人がデザインしてくれました。

「私、本当にお菓子が大好きなんです。」と笑顔で話す釜崎さん。
子どもの頃、横浜のデパートでガラス越しにずっと見ていたケーキ職人の姿。
お菓子を作るのが好きで好きで仕方なかったといいます。
高校を卒業後は市内のお菓子メーカに就職。
その後、棚倉の洋菓子店などで修業を重ね、、自分の店を出す夢をかなえようと、コツコツ働き、資金を貯めたといいます。
そんな時、友人や家族から「広報にほんまつ」に助成事業が載っていることを聞き、開業の準備に取り掛かったそうです。

女性ひとりでお店をオープンさせるまでには、苦労も多かったといいます。
「市の助成が無いのと有るのとでは全く違いました。女性の私にとって、資金繰りが本当に難しかったんです。市の助成のおかげで、何とかここまでの店舗を確保できて、本当にありがたかったです。」
店内のインテリアは、すべて釜崎さんが選んだもの。
これまでに出会った人々やスタッフに支えられてオープンに至ったことに、心から感謝していると話します。

ショーケースには、釜崎さんが心を込めて作ったお菓子たちが顔をそろえます。
毎日30種類ほどのお菓子を作り、決して次の日には持ち越さない、作り置きは一切しないのが釜崎さんのモットー。

子どもから高齢者の方まで、地元の人々に愛されるケーキ屋さんになりたいと話す釜崎さん。
「家族でお互いのケーキを味見しながら、ワイワイ笑いながら食べられるケーキを作り続けたいんです。決しておしゃれな味ではないけれど、お客さまがおいしいと笑顔になってくれたら、それだけでうれしいです。」
明るく楽しく仕事に取り組む姿、そしてお客さまがいつ来ても楽しい気持ちになれるような店づくりを心掛けているという釜崎さんのような若い力が、今後の二本松市を活気づけてくれるのではないかと思わせてくれました。
お問い合わせ
ケーキ工房Patisserie MoMo(パティスリーモモ)
二本松市金色
電話:0243-23-1515
にほんまつマルシェアーカイブ
過去にご紹介したものについては、にほんまつマルシェのページ(アーカイブ編)をご覧ください。