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平安時代からの伝統「上川崎和紙」(前編)

二本松市には平安時代から千年以上の歴史を誇る重要無形文化財「上川崎和紙」があります。紫式部や清少納言に愛された「まゆみがみ」としても知られています。

この伝統に親しんでもらえるよう、市内小学校の卒業証書や成人証書は、上川崎和紙を使用しています。

 

今回、二本松市和紙伝承館で、和紙の原料となる「楮(こうぞ)」の木の刈り取りを行った後、木の皮をむく「かずはぎ」が行われる様子を取材しました。

上川崎和紙02_ 楮の木

上川崎和紙03_ 楮の木を90分蒸したところ

上川崎和紙04_ 冷めないようにすぐに取り出す

楮の木を釜で蒸したら、手作業で皮をむきます。

 

上川崎和紙05_楮の皮をむく「かずはぎ」作業
みんなで協力して楮の皮をむく「かずはぎ」作業

上川崎和紙01_楮の皮をむく遠藤店長
かずはぎをする二本松市和紙伝承館の遠藤店長

 

上川崎和紙06_ 楮の皮をむく地域おこし協力隊・佐藤さん 上川崎和紙07_ 楮の皮をむく地域おこし協力隊・寺島さん
かずはぎをする二本松市地域おこし協力隊の佐藤さんと寺島さん

 

この「かずはぎ」作業を体験してみると、コツをつかめば上手くできますが、量が多いのでとても大変です。

「かずはぎ」でむいた皮は500匁(もんめ)ずつ計り、束ねて2週間干します。(※500匁=1,875g 1匁=3.75g)

上川崎和紙08_ 楮の皮

上川崎和紙09_ 楮の皮を500匁ずつはかる

上川崎和紙10_楮の皮の乾燥

合計で約300kgもの皮が取れる量があります。

ちなみに、楮の木が約45本分で卒業証書1枚分になるそうです。

 

かずはぎは年2回、12月と1月頃に行われ、そこからさらに表面の黒皮を削り、内側の白い繊維を取り出し、よく乾燥させて保存します。

水の中で紙を漉く作業は、手漉き体験なども行われていてよく見かけますが、それ以前の工程を目にすることはほとんどないと思います。

しかし、紙漉きの原料を準備する過程が実はものすごく手間がかかり、大変なのです。

楮の栽培、刈り取りから、今回の「かずはぎ」。そしてこの後、繊維を取り出す作業がさらに大変とのこと。

 

上川崎和紙ができるまでの、ほんの一部ですが紹介させていただきました。和紙がどのように作られているのか、興味を持ってみませんか。

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  • 【更新日】2021年2月26日
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