いよいよ菊の花が咲きました。
育てる過程を知った上で見るのと、何も知らないで見るのとでは大違い。開花を迎えると感動もひとしおです。
昨年4月から1年半も時間をかけて育てた、今回の遊佐さんの千輪咲は1本の茎から853輪の花を付けました。配置した輪台に合わせ、きれいなドーム型に白色の菊が咲いています。
「天候の影響で出来は良くないが、無事咲いて良かった。出来には納得していないけれど、人々に感動を与えられたことは満足している。」と話します。
菊花展開催前、開花が遅れ気味だったために、ハウス内で地面に水をまき、ストーブをたいて温度と湿度を調整しました。開花には温度と湿度が重要なのだそうです。
丹精込めて育てた菊が咲けば、菊花展開催期間中でも、すでに来年のことを考えているという遊佐さん。来年も楽しみですね。
ちなみに、扇のように広がる「さが菊」も、二本松独自のものです。もちろんこちらも1本の茎から枝分かれさせています。
令和2年の霞ヶ城公園菊花展は、10月10日から11月15日まで開催され、開催期間中合わせて43,388人のお客さまにご来場いただきました。
遊佐さんは、菊の魅力を「見た人に感動を与えると同時に、日本を感じさせることができる。」と語ります。
たくさんの手をかけ、丁寧に育てる二本松の菊づくり。
菊の作り手の熱い思いが伝わってきます。