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自然の中で作り上げる陶芸作品 琴星窯(きんせいがま)

二本松市東和地域の豊かな自然の中にある窯元、琴星窯(きんせいがま)では、庄司人志さんが数々の作品を生み出しています。

琴星窯1_庄司人志さん

庄司さんは東京で働いていましたが、平成18年、現在の場所に築窯しました。

陶芸の道に進むための移住先として、生活上のさまざまな立地条件を考え、さらに自然豊かな場所ということで選んだそうです。創作活動の傍ら、自家消費用の野菜や果物も多く栽培しています。

 

琴星窯2_窯の様子 琴星窯4_藍色のお皿

陶芸作品は、非常に手がかかり、制作から出来上がるまで少なくとも1カ月以上はかかります。制作方法にはさまざまな種類がありますが、ここでは工程の1つの例をご紹介します。

工程の一例

  1. 成型
  2. 乾燥:乾き具合にムラがあるとひび割れの原因となるため、ゆっくりと時間をかけて乾燥します。
  3. 素焼き:800℃で10時間焼き、2日間かけて冷まします。
  4. 釉薬(ゆうやく)をかけたり、絵付けをしたりしたら、さらに乾燥させます。
  5. 本焼成:1230~1250℃で20時間焼き、2日以上かけて冷まします。

 

練込象嵌(ねりこみぞうがん)

琴星窯5_練込象嵌

庄司さんの作品の代名詞となっているものが、色鮮やかなデザインが目を引く練込象嵌(ねりこみぞうがん)です。

練込象嵌とは、ベースとなる粘土の上に色の異なる粘土を置き、埋め込むことで装飾する技法です。

 

土に顔料や酸化金属を混ぜ、色土を作ったら、寄木細工や金太郎あめのように組み合わせて模様を作ります。これを「練り込み」と言います。

琴星窯6_練込象嵌のパーツ1 琴星窯7_練込象嵌のパーツ2

練り込んだパーツを、成形した生地に埋め込み「象嵌(ぞうがん)」します。

その後、段差などを削り絵付け、乾燥、素焼き、釉掛け、本焼成となります。

琴星窯3_作品の仕上がりを見る庄司さん

 

陶器はシンプルな作品の方が売れるそうですが、オリジナリティ、独自性がないと自分のブランドが確立できません。これまで何度も失敗を繰り返しながら、練込象嵌を極め、それがオリジナリティになりました。

また芸術品である一方、手に取りやすいものも多く作っています。

琴星窯8_練込の作品 琴星窯11_急須と茶碗 琴星窯_花瓶

 

庄司さんはこれまで展覧会等のイベントや陶芸教室などで、陶芸に親しんでもらおうと積極的に活動してきました。しかし現在は、新型コロナウイルス感染症の影響でイベント中止が相次ぎ、先が見通せない状態が続いています。

「このような状況の中、生活必需品とはいえないものの、少しでも多くの人に陶芸作品に親しんでもらい、知ってもらえたら嬉しい。」と話します。

 

庄司さんの作品は、「道の駅ふくしま東和」などでも取り扱っています。身近な芸術作品に触れてみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ

琴星窯(きんせいがま)

住所:福島県二本松市木幡字小鍛冶山188
電話:0243-46-3179

 

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秘書政策課 秘書広報係

〒964-8601 福島県二本松市金色403番地1

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  • 【更新日】2021年5月24日
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