岩代地域にある道の駅さくらの郷では、いわしろ高原産のそば粉を使用し、そばを提供しています。このそばを伝統的な製法「寒ざらし」にする取り組みがされています。
「寒ざらし」の製法は、江戸時代、徳川家にそばを献上するために考えられた手法で、これにより夏でもそばを食べることができるようになったそうです。
秋に収穫したそばの実を、殻がついた状態のまま冬の寒い時期に冷たい水につけ、寒風にさらして乾燥させたものを使用したそばが、寒ざらしそばです。
今年「寒ざらし」に使用したそばの実は220kg。そばの実を寒い時期に小川の水に沈め、2週間冷たい水に浸します。引き上げて1カ月ほど寒風にさらして乾燥させるのですが、その間、凍っては解けてを繰り返すのです。
これによって、えぐみがなくなり、甘みと風味が増します。普通のそばよりも手間ひまはかかりますが、おいしさが各段にアップします。
▲小川からそばの実が入った袋を引き上げる様子
▲雪が積もる極寒の中、引き揚げ作業は行われる
▲寒風にさらして乾燥している様子
▲そばの実
3月9日・10日には、地元そば打ち名人達による実演により、挽きたて・打ちたて・茹でたてのそばを味わうことができる「寒ざらしそばまつり」が行われました。この時しか味わえないそばを求めて、たくさんの人で賑わいました。
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