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浅倉提灯店

祭りの山車や太鼓台などを華やかに彩る提灯。特に、福島県重要無形民俗文化財「二本松の提灯祭り」に提灯は欠かせません。

今回は、享保元年創業で300年以上の歴史を持つ浅倉提灯店を紹介します。

浅倉提灯店(外観)

浅倉提灯店では8代目の浅倉祐二さんと、妻・春子さん、長男・大輔さんの3人で提灯作りに励んでいます。最も大切な、提灯へ文字を書き入れる作業を行うのは祐二さんで、色染めや絵付けは春子さんが行っています。大輔さんは、全ての工程を1人で行えるよう、現在修行中です。

浅倉提灯店(家族3人で作業)

昔は竹で作られていた提灯の骨組みは、現在は鋼鉄製のため、壊れにくくなっています。これに和紙を貼ると、提灯の形になります。
文字の書き入れを行った後、色染め作業を行います。防水のために植物油を塗り、室内で2週間ほど乾燥させます。全ての工程を行うと、1つの提灯を作るのに約1カ月かかります。

 

熟練の技が光るのは、文字の書き入れ。遠くから見ても文字が読めるようにしています。同じ大きさの提灯でも、祐二さんが文字を書いた提灯は大きく見えるそうです。また、提灯の表面は平らではない上に、骨組みのでこぼこもあり、線を一本書くのでさえ簡単ではありません。

浅倉提灯店(各字の提灯)

 

取材に伺った際に文字を書き入れていたのは、二本松の提灯祭りの”若連”を卒業する方へ贈られる「記念提灯」。心を込めて名前を書き入れます。お祭りで使用する提灯と違う点は、最後に油を塗らないこと。提灯に貼られた和紙は呼吸しているので、油を塗らない方が数十年もきれいに長持ちするそうです。

浅倉提灯店(文字の書き入れ)

浅倉提灯店(書き入れ後の提灯)

 

お祭りで使う提灯だけでなく、個人的なプレゼントや、外国の方へのおみやげにも喜ばれるとのこと。先日の二本松市の海外派遣事業「市民の翼」でも、アメリカ合衆国のハノーバー町へ浅倉提灯店で作った提灯をプレゼントし、大変喜ばれました。1つから注文を受け付けています。

浅倉提灯店(ハノーバー町訪問時)

浅倉提灯店(店内の提灯)

祐二さんは、「私たちの商売は代々の信頼で成り立っていて、遠方からも注文をいただき非常にありがたい。また、目立たなくても伝統文化を裏方で守っていると思うと、非常にやりがいを感じる。」と話します。

今年も二本松市内が熱気を帯びる、秋祭りの時期がやってきます。

お問い合わせ

浅倉提灯店(外部サイト)

二本松市本町2丁目132番地
電話/FAX:0243-22-0456

 

にほんまつマルシェアーカイブ

過去にご紹介したものについては、にほんまつマルシェのページ(アーカイブ編)をご覧ください。

 

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秘書政策課 秘書広報係

〒964-8601 福島県二本松市金色403番地1

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  • 【ID】4638
  • 【更新日】2019年9月18日
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