※お問い合わせは、あだたら食農schoolfarmへ直接ご連絡ください。
- あだたら食農 schoolfarmのFacebookページ https://www.facebook.com/ADTRschoolfarm/
令和3年に始まったばかりの、市内永田にある「あだたら食農schoolfarm」では、耕作放棄地を活用し、有機栽培や不耕起栽培などを学ぶことができます。
代表の根本敬さん、アグロエコロジーを提唱する福島大学食農学類の金子信博教授が指導にあたっています。
会員は50人ほどで、取材時は32人の会員やその家族が集まり、作業に汗を流しました。
あだたら食農schoolfarmは、全て有機栽培で、その中でも土を耕す「耕起区」と土を耕さない「不耕起区」、そして「オーガニックガーデン」の3つの区域に分かれています。
この日は、耕起区ではトマトの手入れ、不耕起区では大豆の種まき、ガーデンでは除草などの手入れを行いました。
あだたら食農schoolfarmが行っている取り組みは次の3つです。
(1)アグロエコロジー
「農業生態学」と訳され、「アグロエコロジーは環境面だけでなく、経済、社会、文化の多様性、生産者と消費者の主体性の向上を目指すものであり、現行の農業食料システムで破壊されてきたものを取り戻すための試みである」(京都大学 久野秀二教授(農学博士))と定義されています。昔ながらの日本の農業はアグロエコロジーに近いともいわれています。
あだたら食農schoolfarmでは、自然の力を最大限活用し、省コストで安全な食材の生産を目標としています。
また、農薬を使わず、持続可能な農業を実践します。
(2)耕作放棄地の活用
森林や草原との連結を図り、周囲の圃場の管理との関係を築きます。
(3)消費者との連携
地産地消によって、輸送コストの削減、新鮮なまま消費者へ届きます。
代表の根本さんは、
「現在の状況は、農家の危機だけではなく、食べる人の危機でもあり、自分のこととして考える必要があります。『国民皆百姓』で、みんなで作るのが良いと考えています。有機農業でさまざまな方法を試みていますが、正解はないので、試すしかないのです。
アグロエコロジーを実践し、持続可能な農業を目指しており、看板に描いている縄文土器は、持続可能な社会を象徴しています。」
と話します。
この日は最後に、耕起区、不耕起区のそれぞれで作ったトマトを食べ比べ、それぞれの違いを金子先生からお話しいただきました。
農林水産省は、2050年までには有機農業用の農地を100万ha(全体の約25%)に増やすことを目指す「みどりの食料システム戦略」を策定しています。
私たちは毎日食物をいただいています。農家でなくとも、日本の食と農についてみんなで関心を持ってみましょう。
あだたら食農schoolfarm(お問い合わせはこちらへ)
福島県二本松市永田1丁目240−1
- あだたら食農 schoolfarmのFacebookページ https://www.facebook.com/ADTRschoolfarm/
お問い合わせは、あだたら食農schoolfarmへ直接ご連絡ください。