県立霞ヶ城公園のすぐそばに2019年5月にオープンしたのは、「小さな洋食屋さん プティリジエール」。お城山のてっぺん、見晴らしのよい高台に建つ一軒家レストランです。
オープンしてすぐ評判を呼び、連日たくさんのお客さまで賑わう、行列が絶えないお店です。
とてもかわいらしく、あたたかでおしゃれな店内からは二本松の自然と街並みを一望することができます。
お店に入ると、笑顔が素敵な小田慶さん、かおりさんご夫婦が出迎えてくれます。2人とも東京のレストランで腕を磨いていましたが、自分の店を持ちたいという、かねてからの夢と、「お客さまに喜んでもらいたい」「地域のためになりたい」との思いから、かおりさんの出身地である二本松市にプティリジエールをオープンしました。
2017年にIターン・Uターンで移住してきたご夫婦。2019年のオープンまでの2年間、開業準備を進めながら野菜作りの勉強のため農業に携わり、さまざまな西洋野菜やハーブを栽培しました。食材は地元産の食材をふんだんに使用していて、特に農家であるかおりさんの実家の野菜と米が好評だそうです。香りが良く味わい深い米を、そのおいしさをお客さまにお届けするために営業中もこまめに炊飯し、できるだけ炊き立てのご飯を提供しています。
さらにこれまで培ってきた人脈から、全国の生産者さんのさまざまな食材を仕入れることができ、その日入った食材を見て、メニューを考えることも多いそうです。
今回ご紹介するのは、人気のハンバーグ&キッシュランチセット(1,300円)。慶さんの得意料理であるハンバーグと、かおりさんの得意料理のキッシュが両方味わえるぜいたくなセットです。サラダ・スープ・ライスのセットか、パンのセットを選ぶことができます。
ふわふわでジューシーなハンバーグは、肉のうまみが感じられる一品。うまみたっぷりなのに脂っこくなく、最後までおいしく食べられます。
さらに、デミグラスソースはコク深い味わいで食欲をそそります。福島牛のすじ肉に赤ワインと、二本松市や本宮市の地酒、田舎味噌を隠し味に東北人が親しみやすいデミグラスソースに仕上げています。
ランチセットのパンと、毎朝仕込むハンバーグパティに練りこむパン粉は、こだわり抜いて選んだ二本松市内のパン店「パン工房ショプロン」の焼きたてパン。飽きが来ない無添加の自然で素朴な味わいが、ハンバーグととても相性が良いパンです。
柔らかな口どけで「ふわとろ」なキッシュ。バターが香るサクサク食感のパイ生地とコラボレーションしています。
この日はサーモンと玉ねぎのキッシュでした。具材は仕入れ状況により変わりますが、長ネギを使ったキッシュが好評とのこと。
このほか、福島牛のローストビーフ、麓山高原豚のローストポークやポークソテー、煮込みといった肉料理、自家製のバスクチーズケーキなどのスイーツも大変人気となっています。
また、店内にもボトルが並ぶワインは、「ナチュラルワイン」。一般的に、「限りなく自然に、無添加・オーガニックなど自然由来のワイン」を言い、この辺りではあまり知られていないですが、ぜひ広めたいとのこと。たくさん飲んでも頭が痛くなりにくく、二日酔いしにくいそうです。
ランチメニューは無くなり次第終了、ディナーは完全予約制なので、予約して来店するのがおすすめです。
二本松観光の合間に、二本松の自然と街並みを見渡せる素敵なレストランで、おしゃれなランチはいかがですか?
店舗情報
小さな洋食屋さん プティリジエール
住所 二本松市二伊滝1-8-3
電話 080-5226-0298
ホームページ https://petitriziere.com/
営業時間
ランチ 12時~14時
カフェ 14時~16時(ラストオーダー15時30分)
ディナー 18時30分~21時30分(金曜日~日曜日のみ、完全予約制)
定休日
火曜日、隔週月曜日
※営業日はお店のホームページなどでご確認ください。