二本松市亀谷坂(かめがいさか)にある露伴亭で人気のスリランカカレーをご紹介します。
文豪、幸田露伴が亀谷坂を通ったという言い伝えから付けられた「露伴亭」。
その露伴亭でなぜ「スリランカカレー」なのか?
皆さんも不思議に思われませでしたか?
その理由を、露伴亭の運営をされている副理事長の鈴木さんにお聞きしました。
20年ほど前に、亀谷坂のアパートにJICA訓練所の講師が住んでいたそうです。
講師の方は、マレーシア、タイ、モンゴルなどのご出身。
亀谷に住む住民の方々と講師ご家族との交流の中で、奥さま方からいろいろなレシピを紹介されました。
夏祭り『世界の料理ショー』で協力いただいた中で、一番人気だったのが「スリランカカレー」でした。
多くの方々に本場の「スリランカカレー」を食べていただきたい。
そんな思いから、露伴亭のメニューに加わったそうです。
露伴亭のスリランカカレーは、鈴木さんのレシピが引き継がれています。
鈴木さんのレシピは本格的です。
使われるスパイスの一部
玉ねぎは5~6時間ほど、スリランカの「ギー」という油でゆっくりアメ色になるまで炒めます。
使用されるスパイスの数も豊富。
カレー粉もスリランカ産のものを取り寄せるなど本場の味にこだわっています。
カレーに使う鶏肉は、地元のお肉屋さんから毎日届けてもらい、一度しっかりスパイスを揉みこんでから炒め、ルーに加えます。
決して手間を惜しみません。
そして店内には、カレーのスパイシーないい匂いが広がります。
市内はもちろん、県外からもこのカレーを食べにいらっしゃるお客さまがいるそうです。
取材に伺った日も、県外からお客さまがいらっしゃいました。
このカレーを食べたくて、高速道路をわざわざ途中で降りたそうです。
本格的なスリランカカレーに仕上げるために、手間ひまかけ作られている過程を伺うと、ファンが多いのも納得です。
スリランカカレーのセットにつくサラダには、亀谷坂にちなんで亀に型抜きされたニンジンが。
ドレッシングも赤玉ねぎの手作り
露伴亭の運営には、地元の住民の方々がスタッフとしてお手伝いされています。
「子どもを連れてお店に来たとき、お店のスタッフの方が『(子どもを)抱いててあげるから、ゆっくり食べてって』といってくれて、本当にありがたかったんですよ」と話すお客さまがいらっしゃいました。
味を受け継ぐ3代目、調理担当の丹野さん
地域の方の手で作りあげた小さなお店だからこそ、人の温かさを感じられる露伴亭。
JICAの講師が亀谷坂に住んでいたことがきっかけで生まれたスリランカカレー。
1日限定20食。皆さんも、二本松の亀谷坂にある本格的「スリランカカレー」をぜひお試しください。
お問い合わせ
露伴亭
二本松市亀谷1丁目150-1
電話:0243-22-4312