種別
史跡(県指定)
指定年月日
昭和46年4月13日
所在地
二本松市原セ日照田165ほか
所有者(管理団体)
原瀬上原遺跡保存会
概要
東北本線二本松駅の西南西約4km、北から南に流れる原瀬川東岸、標高約270mの独立丘陵上に南北400m、東西150mの広大な範囲で立地している。昭和43年、ブドウ園造成工事中に多数の遺物が出土したため、約4,700m2を対象として発掘調査を実施した。
その結果、縄文時代中期の竪穴住居跡18軒が検出され、うち12軒が埋甕を有する複式炉を伴う住居跡であることが確認さた。当時までの複式炉発掘例は、飯野町・白山遺跡、川俣町・庚申森遺跡、鮫川村・壇ノ岡遺跡などでいずれも単独で発見されていたに過ぎず、当遺跡の調査によって複式炉が縄文時代中期の住居跡に普遍的に備えられることが明確となった。
当遺跡は、県内における縄文時代の住居跡のなかで、最初に集落跡として確認され、大部分の住居に複式炉を伴うこと、主柱が3本であることなど、学術上価値が高い重要な遺跡である。
なお、現在2棟の住居が復元されている。