種別
有形文化財 彫刻
指定年月日
昭和55年9月16日
所在地
二本松市根崎1-249
所有者(管理団体)
善性寺
概要
像高182cm。寄木造りの漆箔像。右手を曲げて北枕する釈迦通例の涅槃像である。衣の上に袈裟をつけ、衣文線は複雑で、特に両足の表現にかたさがあり、時代が下ることを示している。
製作年代は、江戸時代であり、ほとんど損傷がなく見事である。
涅槃像は、絵像の方は県内にも会津若松市・観音寺の応永15年(1408年)銘のものをはじめ、近世にかけての作品が数多く現存するが、彫像は例が稀少で極めて貴重である。関東地方でも、茨城県稲敷郡新利根村阿弥陀寺など2、3例を数えるにすぎない。