今こそ「戒石銘(かいせきめい)」の精神を!
爾俸爾禄(なんじのほうなんじのろくは)
民膏民脂(たみのこうたみのしなり)
下民易虐(かみんしいたげやすきも)
上天難欺(じょうてんあざむきがたし)
「お前の俸給は、人民達が脂(あぶら)して働いたそのたまものより得ているのである。お前は人民に感謝し、そしていたわらねばならない。もしこの気持ちを忘れて弱い人達を虐げたりすると、きっと天罰があろうぞ。」
「戒石銘」は、藩政の改革と綱紀の粛正のため、二本松藩五代藩主・丹羽高寛公が藩士の戒めとするため、二本松城の藩庁門前に刻ませたものです。
藩政改革と網紀粛正の指針とされたこの戒石銘が、幕末に至るまで二本松藩士の士風を奮い起こしました。
「政治」への信頼が問われている今、271年を経た今も「戒石銘」の精神は、公人たる者への綱紀粛正、戒律、行政の規範として、市民の心に深く刻みこまれ、警鐘を鳴らし続けております。
東日本大震災、東京電力福島原子力発電所事故、台風、新型コロナウイルス感染症対策においても、二本松市民、市議会議員、市職員、そして、多くの皆様が力を合わせてきました。
二本松市特別定額給付金事業においても、一日も早く市民の皆様に届けたいと、市職員による「特別定額給付金プロジェクトチームメンバー」、関係皆様が一丸となり、総力を結集して対応に当たって頂きました。
感謝申し上げます。
「戒石銘」の精神は、何時(いつ)の時代にあっても不変であり、先人が残された偉大な遺産を、後世に継承すると共に、恵み深い政治を行って、市民を愛し、安らかにするものです。
この精神を大切にするとともに、肝に銘じて、市民の「笑顔あふれるしあわせのまち二本松市」のために一身を捧げてまいります。
二本松市長 三保 恵一