二本松市「市民の翼」中学生海外派遣事業
二本松が生んだ世界的歴史学者・朝河貫一博士の縁で、二本松市とハノーバー町とで平成11年7月30日に友好都市の提携調印をし、友好関係を深めてまいりました。
7月26日から8日間、二本松市「市民の翼」中学生海外派遣事業を5年ぶりに実施することができました。
この事業の目的としては、朝河貫一博士に縁がある大学を訪問し、博士の業績を学び、アメリカの市民生活や教育、歴史、産業、文化等について理解を深め、将来、国際的な視野に立って社会活動に参加できる人材を育成することです。
ハノーバー町では町民の皆様との交流やホームステイを体験し、ホストファミリーの皆さんから心温まる歓迎を頂き、アメリカの市民生活や文化などを肌で感じ、友好交流を深めることができました。
朝河博士が学び、教鞭をとられたダートマス大学や、朝河博士が日本人で初の大学教授になられたイェール大学では、図書館等に展示されている直筆の書簡や手紙を拝見し、国際的に高く評価されている博士の偉業について認識を深めました。
ニューヨーク市内では、タイムズクスエアやメトロポリタン美術館、国連本部などを見学し、現地の大学生との交流を図り、異文化に触れる有意義な機会となりました。
中学生の皆さんが積極的に行動され日米の友好の架け橋として立派に役割を果たしてくれたことを逞しく思うとともに、この体験をこれからの人生で活かし、社会で活躍できるよう願っております。
国際平和を誰よりも強く望んだ不滅の歴史家・朝河貫一博士の高い志と広い学識に学び、その成果を今後の二本松市の教育と人づくりに活かし、平和を願った交流の芽や「市民の翼」で芽生えた国際的な視野、感覚を育み、国際交流都市二本松の発展を目指してまいります。
世界の平和と繁栄、人類のしあわせを祈りながら。
二本松市長 三保 恵一