将棋藤井聡太竜王・名人 前人未到全8タイトル制覇
将棋の藤井聡太竜王・名人が、史上初の全8タイトル制覇を果たしました。
藤井聡太竜王・名人は、前傾姿勢のまま、盤上に向けた神経を研ぎ澄ます。
指すにあたって「先の先」を繰り返して読みます。
前人未到の8冠制覇は通過点。強さの底が知れない。
今後どこまで記録を伸ばし、どんな偉業を成し遂げるのか、伝説はまだ始まったばかりなのでしょう。
二本松市永田大日山密匨院正覚寺に将棋の墓があります。
墓石は将棋の王の形、台石は将棋盤、水入れは歩の形になっている墓碑です。
眠っているのは、二本松藩の算者(計理)、佐久間庄九郎。
庄九郎は、生まれつき戯言雑話にたけて、よく世間を歩き回り、彼の訪問先では、まだ何も話をしないうちに笑いが
先立つといったほほえましい人物でありました。
将棋が三度の飯よりも好きで、暇をみては将棋を楽しみ、将棋に明け暮れました。文政2(1819)年、最期は、将
棋を指しながら眠るがごとく大往生をとげました。
63歳でありました。
のち、200人近い門弟が師を偲んでこの将棋の墓を建て冥福を祈りました。
墓石には、法名飛角院金銀桂香居士。
戒名には飛車から香車まで使われていますが、王と歩が抜けています。
それは、生前、自らを大腑抜け(王歩抜け)と称していたからということで、俗名王歩抜佐久間庄九郎とあります。
三度の飯より将棋が好きだった、佐久間庄九郎が眠る将棋のお墓のある二本松。
藤井聡太八冠を始めとした将棋を愛する皆さまのお越しを心からお待ちしております。
二本松市長 三保 恵一